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2023.02.07 お金の教室

お金の教室№32「長い実績」や「パフォーマンス」が意味するものとは?

言葉の定義を理解せずに使うと、判断を誤る場合があります

「投資信託の選び方」等の本を見ると、運用実績が〇年以上あって、安定的に優れた値動きのものを選ぼう、などと書いていることがあります。
しかし、この表現はかなり単純化した言い方だと考えます。

つい簡単に「パフォーマンスが良い」などと言ってしまいますが、実は投資信託の基準価額の動きは「そもそもの設計」によって規定される部分がほとんどを占めます。
例えば日本株ファンドであれば、日本株にしか投資できませんし、通常の投資信託は相場が良くても悪くても資金のほぼ全てを日本株に投じます。
つまり、その期間に日本株の調子が良いかどうかが、その投資信託の値動きの多くの部分を決めてしまうのです。

また、ロボティクス関連の投資信託の「パフォーマンス」が良いと誰かが言ったとしても、その時期に関連銘柄が上がっただけかもしれません。それは投資信託の良し悪しというよりは、単に投資信託の設計とその時期の相場の問題でしかありません。

「AよりBのパフォーマンスの方が優れている」のではなく、この時期は日本株全体が良かっただけであり、アクティブファンドとしてのBの「パフォーマンス」は悪いと言えます。
一方、Cはパフォーマンスが良いのではなく、ロボティクス産業の関連銘柄が良かっただけで、パフォーマンスが良いかどうかは不明です。
投資信託の運用能力としてのパフォーマンスが良かったのはAです。

「パフォーマンスが良い」という言葉を厳密に使うなら、それは例えばロボティクス関連銘柄の多くの株価が上がる中で、その投資信託が類似のファンドよりも多く基準価額が上がっているような場合です。
その投資信託がロボティクス関連銘柄の中で、買う株式を取捨選択した結果が「吉」と出ているというわけですから、「運用が上手かった」、つまり「パフォーマンスが良かった」と言えるのです。

そうした銘柄選択効果などによる、同種平均に比べたパフォーマンスのことを専門用語で「α(アルファ)」と言います。
ファンドマネージャーの「α獲得能力」、すなわち銘柄選別能力を見極めるためには、確かにできるだけ長い運用実績が必要です。
長期間において継続的に高いαを得ている投資信託は優れた投資信託と言って良いでしょう。

一方、インデックスファンドを組み合わせたバランスファンドや、仕組み自体に主眼のあるファンドに一律に実績の長さを求めるのはナンセンスであることは明らかです。
投資信託の設計やコンセプトにかかわらず「とにかく長い実績が必要」、とこだわり過ぎるのは正しくないのです。

  • 出典:日興アセットマネジメント「ラクによめる楽読Basics(ラクヨミベーシック)」
  • 本お知らせは、あしぎんマネーデザインが投資信託の仕組みについてお伝えすること等を目的として作成したものであり、特定商品の勧誘資料ではありません。なお、掲載している見解は当コラム作成時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。
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