あしぎんマネーデザイン

  • TOP
  • お知らせ
  • お金の教室№11 <投資信託の仕組み>「上がっている」「下がっている」は、その理由とともに考える
2022.06.08 お金の教室

お金の教室№11 <投資信託の仕組み>「上がっている」「下がっている」は、その理由とともに考える

基準価額が何を指しているかを考えましょう

つい基準価額の上がり下がりに一喜一憂してしまいがちですが、基準価額は投資信託の「中身」を日々反映しているに過ぎない、ということを忘れてはなりません。

例えば株式に投資するファンドであれば、そのファンドが保有する株式の株価が「平均」で2割上がったからこそ、ファンドの基準価額が約2割上がるのです。そして、その元々の株価の上昇には、何らかの理由があるはずです。

基準価額が上下する背景には市場の動きがあり、そのまた背景には企業活動などの「実体」があることを常に思い出す必要があります。基準価額が12,000円や15,000円になったことだけを見て「もう高い」とか「一旦利益を確定した方がいい」などと言う人がいますが、中身の検討をしない限り何の判断もできないのです。

基準価額が「2割上昇」した背景にある株価の「2割上昇」が、もしその企業の「企業収益の2割増」に支えられたものであるなら、基準価額が12,000円の現在は、10,000円の頃に比べて「割高になった」とは言えません。

そもそも投資信託の商品性によっては、基準価額が10,000円の頃の「中身」と現在の「中身」の顔ぶれは相当違うかも知れないのです。ファンドマネージャー(投資信託の運用担当者)が、割高になった銘柄を外して、割安または妥当な株価の銘柄に入れ替えていたとしたら、やはり12,000円は割高とは言えません。

そしていつでも一番重要なのは「今後、上がるかどうか」です。過去の基準価額の上昇または下落の背景と「今後上がるかどうか」の両方を検討してはじめて、その基準価額で買って良いのかどうかが判断できるわけです。 とはいえ、今後を見通すのは簡単なことではありません。だからこそ「一旦売って」とか「また下がったら買って」などとタイミングを計るのではなく、「経済は成長し続けているのだから、放っておいても預貯金よりはマシだろう」くらいの「長期のんびりスタンス」「ほったらかし投資」が推奨され、事実結果につながっているのです。

  • 出典:日興アセットマネジメント「ラクによめる楽読Basics(ラクヨミベーシック)」
  • 本お知らせは、あしぎんマネーデザインが投資信託の仕組みについてお伝えすること等を目的として作成したものであり、特定商品の勧誘資料ではありません。なお、掲載している見解は当コラム作成時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。
  • 投資信託は、預金ではなく、預金保険の対象ではありません。
  • 投資信託は、設定・運用を投信会社が行う商品です。
  • 投資信託の運用による損益は、投資信託を購入されたお客さまに帰属します。
  • ご購入いただいた投資信託は、投資者保護基金の対象ではありません。
  • 一部の投資信託には、信託期間中に中途換金できないものや、特定日にしか換金できないものがあります。