あしぎんマネーデザイン

  • TOP
  • お知らせ
  • お金の教室№21 REIT(不動産投資信託)はある意味株式と同じ
2022.09.14 お金の教室

お金の教室№21 REIT(不動産投資信託)はある意味株式と同じ

「物件の大家さんに」などと言われることのある「REIT」ですが、もしそれが「安心イメージ」につながっているとすると感心しません。なぜならREITの価格変動は、株式と変わらない程度に大きいからです。

価格変動が大きい理由は、REITも株式と同様に、需要と供給で動く上場有価証券だからです。REITとは「不動産賃貸に特化した法人」のことで、そこが資金調達などのために発行した(株式と同じような)有価証券を、投資信託は売買しているのです。したがって「安心イメージ」ではなく、買い手と売り手の需給で動く投資対象として、厳正に見る態度が重要です。

ただ、REITならではの特徴は配当利回りの高さです(正確には「分配金利回り」と言いますが、投資信託の分配金と誤認されやすいので「配当」とします)。

REITの配当利回りは、株式の配当利回り(配当金÷株価)に比べて一段階高いのが一般的です。それは主にREIT法人にまつわる制度によるものですが、その理由よりも大事なのは、配当利回りが高いということは多少の価格変動を気にせず、利回りの魅力で買いたくなる側面も持っているという点です。つまりREITは「利回り商品」としての側面もあわせ持つ株式のようなものだと言えます。

これは「REIT」の価格は、REIT法人の業績だけでなく、世の中の「金利変動」にも影響を受けることを意味します。例えば世の中の金利が上がると、「だったら安全な債券がいいや」とREITには売りの力が働きます。逆に、世の中の金利が下がると、REITの利回り商品としての魅力が増して、価格が上がりやすくなります。

その意味では「株式と債券の中間」というのはあながち間違っていないのですが、市場規模(日々取引される売買の量/市場に出回っている証券の量)が株式よりも少ないため、価格変動は時に大きく一方に振れやすい点については留意しておく必要のある資産と言えます。

  • 出典:日興アセットマネジメント「ラクによめる楽読Basics(ラクヨミベーシック)」
  • 本お知らせは、あしぎんマネーデザインが投資信託の仕組みについてお伝えすること等を目的として作成したものであり、特定商品の勧誘資料ではありません。なお、掲載している見解は当コラム作成時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。
  • 投資信託は、預金ではなく、預金保険の対象ではありません。
  • 投資信託は、設定・運用を投信会社が行う商品です。
  • 投資信託の運用による損益は、投資信託を購入されたお客さまに帰属します。
  • ご購入いただいた投資信託は、投資者保護基金の対象ではありません。
  • 一部の投資信託には、信託期間中に中途換金できないものや、特定日にしか換金できないものがあります。