<お金の教室>日本の株価指数について②

TOPIX(東証株価指数)・JPX日経インデックス400とは?
前回のお金の教室では、代表的な日本の株価指数として、日経平均株価についてご案内しました。今回はTOPIXとJPX日経インデックス400についてご案内します。
(前回のお金の教室「日本の株価指数について①」はこちら)

TOPIX(東証株価指数)とは?
TOPIX等は、東京証券取引所のプライム市場、スタンダード市場及びグロース市場に上場する内国普通株式を対象として構成銘柄を選定する指数です。(新株予約権証券、優先株式及び出資証券等は対象外です)
2024年12月末時点では2,124銘柄で構成されています。
TOPIXの算出方法は?
構成銘柄の時価総額の合計を基準に算出される時価総額加重平均型の指数です。増資、新規上場、上場廃止などが発生した場合、株価が変わらなくても時価総額の合計が変化してしまうため、連続性を保つため時価総額の調整が行われています。1968年1月4日の全銘柄の時価総額を合計したもの(約8兆6,000億円)を100ポイントとした場合、現在の時価総額がどれくらいかを表しています。
TOPIXへの投資方法 ・ 活用方法は?
TOPIXへの投資方法としてETF(上場投資信託)や投資信託を活用する方法もあります。具体的にはTOPIXに連動する投資成果を目指して運用を行うETF(上場投資信託)や投資信託に投資をする方法です。
JPX日経インデックス400とは?
日本取引所グループと日本経済新聞社が新たに算出を発表した株価指数です。銘柄の選出基準にファンダメンタルズの考え方を加味した点が最大の特徴になります。グローバルな投資基準に求められる諸要件を満たした、投資魅力の高い会社で構成される株価指数を目指しています。構成銘柄数は400銘柄で、算出開始日は2014年1月6日(月)です。
日経平均株価については特定の株価の影響が極端に強くなってしまっていること、TOPIXについては全銘柄を機械的に組み入れていることが問題点だと一部で指摘されており、それらを解消する狙いがありそうです。
JPX日経インデックス400の選出基準は?
下の表の条件に該当する銘柄を除外した上で、直近3年間の売買代金と選定基準日時点における時価総額を基準にまず上位1,000銘柄を選出します。その上で、定量評価でスコア付けを行い、最後に定性評価で加点を行うしくみです。
①除外条件 ・上場3年以内 ・過去3期のいずれか債務超過 ・過去3期の全てで営業赤字 ・過去3期の全てで最終赤字 ・整理銘柄等に該当 |
②一次選出 時価総額や売買代金を基準にまず1,000銘柄を選出する |
③定量評価でウェイト付け ・3年平均ROE(株主資本利益率):40% ・3年累積営業利益:40% ・選定基準日時点における時価総額:20% |
④定性評価で加点 ・独立した社外取締役の選任(取締役の総数の過半数選任) ・女性役員の選任 ・IFRSの採用または採用を決定 ・決算英文資料の開示 |
⑤二次選出 スコアが上位となる400社を構成銘柄として選出 |
⑥完成 JPX日経400インデックスの完成 |
JPX日経インデックス400の算出方法は?
構成銘柄の時価総額の合計を基準に算出される時価総額加重平均型の指数です。
JPX日経インデックス400の入替時期は?
年1回(8月最終営業日)です。毎年6月の最終営業日を選定基準日とし、毎年定期的に入替を行います。
JPX日経インデックス400への投資方法・活用方法は?
JPX日経インデックス400への投資方法として上場投資信託(ETF)を活用する方法もあります。具体的には、JPX日経インデックス400に連動する投資成果を目指して運用を行う上場投資信託(ETF)に投資する方法です。
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